【Like a Rolling Stone】の和訳:Bob Dylan(ボブ・ディラン)

今回は、Bob Dylan(ボブ・ディラン)「Like a Rolling Stone(ライク・ア・ローリング・ストーン)」の翻訳をしたいと思います。

「Like a Rolling Stone」は、ボブ・ディランの6thアルバム「Highway 61 Revisited」からリードシングルとして1965年7月にリリースされました。ボブ・ディランがリリースしたシングルの中で最もヒットし、自他共に認める彼の中の最高の一曲です。米国ビルボードでは2位、UKチャートでは4位を記録しました。

「Like a Rolling Stone」の意味とは?

「Like a Rolling Stone」とは「転がる石コロのように」という意味で、栄華を極めた女性の転落の人生を描いた作品です。約6分という長い曲にも関わらず人気があり、虚飾にまみれた生き方を否定しています。この曲はぜひ歌詞の構成に注目してほしく、ボブ・ディランの特徴である「韻」をかなり多用しており、その滑らかな韻も特徴の一つです。

それでは、まずはお聞きください。

Like a Rolling Stone 基本情報

曲名:Like a Rolling Stone
アーティスト:Bob Dylan
ジャンル:フォークロック
チャート:2位(ビルボード)
発売日:1965年07月20日
収録アルバム:Highway 61 Revisited

Bob Dylan : Like a Rolling Stone Like a Rolling Stone
Bob Dylan
apple music
「Like a Rolling Stone:Bob Dylan」の動画


YouTube「Like a Rolling Stone:Bob Dylan」より

ここから「Like a Rolling Stone:Bob Dylan」の翻訳開始!

↓↓↓↓↓ ここから歌詞の翻訳です ↓↓↓↓↓

Once upon a time you dressed so fine
(かつて、君はとても綺麗に着飾っていた)

Threw the bums a dime in your prime, didn’t you? ※01
(絶頂期には乞食に金を投げつけたりしてただろ?)

People call, say “Beware doll, you’re bound to fall”
(皆言ったんだ「気をつけなさいお嬢さん、今に落ち痛い目にあうぞ」と)

You thought they were all a’kiddin’ you
(それを君はただの冗談だって思ってた)

You used to laugh about everybody that was hangin’ out
(君はよく冷笑をしていた、皆が楽しそうにしているのを見て)

Now you don’t talk so loud
(今では、君は大きな声で話はしない)

Now you don’t seem so proud
(プライドも消えてしまった)

About having to be scrounging your next meal
(次の食事をねだらなければいけない程に)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

To be without a home?
(家が無いというのは?)

Like a complete unknown?
(誰にも見向きもされなくなったというのは?)

Like a rolling stone?
(まるで転がる石コロのようになったというのは?)

Ah, you’ve gone to the finest school all right, Miss Lonely
(君は良い学校に通っていた、なぁミス・ロンリー)

But ya’ know ya’ only used to get juiced in it ※02
(だけど、そこでは酒を飲んでは酔っぱらってるだけだった)

Nobody’s ever taught ya’ how to live out on the street
(誰も路上での生き方なんて教えてはくれなかったのさ)

And now you’re gonna have to get used to it
(だけど今では、その生活に慣れなくちゃいけない)

You say you never compromise with the mystery tramp but now you realize ※03
(悪魔と取引はしないと言っていたが、今は分かるはずさ)

He’s not selling any alibis
(悪魔は口実など売ってはくれない)

As you stare into the vacuum of his eyes
(そいつの虚ろな目を見つめて)

And say, “Do you want to make a deal?”
(君は言う、「私と取引しない?」と)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

To be on your own
(一人きりでいるのは?)

With no direction home
(帰る家もないってのは?)

Like a complete unknown?
(誰にも見向きもされなくなったというのは?)

Like a rolling stone?
(まるで転がる石コロのようになったというのは?)

Ah, you never turned around to see the frowns
(君は一度も振り向こうとはしなかった)

On the jugglers and the clowns when they all did tricks for you
(しかめっ面のジャグラーやピエロを、君のためのにショーを披露したのに)

Never understood that it ain’t no good
(それが良くないってことだって分からなかった)

You shouldn’t let other people get your kicks for you ※04
(人の反感を買うようなことをするべきじゃなかったんだ)

You used to ride on a chrome horse with your diplomat ※05
(君はよく口の上手い野郎とバイクに乗っていた)

Who carried on his shoulder a Siamese cat
(そいつは肩にシャム猫を乗せていたよ)

Ain’t it hard when you discover that
(すべてに気づいた時、辛かったはずさ)

He really wasn’t where it’s at ※06
(そいつは全然良い人ではなく)

After he took from you everything he could steal?
(君からすべてを奪いとっていったのだから)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

To have on your own
(一人で生きるのは?)

With no direction home
(帰る家もないってのは?)

Like a complete unknown
(誰にも見向きもされなくなったというのは?)

Like a rolling stone?
(まるで転がる石コロのようになったというのは?)

Ah, princess on the steeple and all the pretty people
(屋敷にいるお姫様や、身なりの良い人たちは)

They’re all drinkin’, thinkin’ that they got it made
(皆酔っぱらい、自分たちが成功したと思っている)

Exchangin’ all precious gifts
(高価な贈り物を交換し合っている)

But you’d better take your diamond ring, ya’ better pawn it, babe
(だけど君はダイヤモンドの指輪を外し、それを金に変えた方が良いかもしれない)

You used to be so amused at Napoleon in rags and the language that he used
(君はよく面白がっていた、落ちぶれたナポレオンと彼の名言を聞いて)

Go to him now, he calls ya’, ya’ can’t refuse
(さぁアイツの所へ行くんだ、呼んでるぞ、君は断れない)

When ya’ ain’t got nothin’, you got nothin’ to lose
(何も得るものがなければ、失うものだってないだろ)

You’re invisible now, ya’ got no secrets to conceal
(君は社会的にいないんだ、だから隠す秘密もありゃしない)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

How does it feel?
(どんな気持ちなんだい?)

To be on your own
(一人きりでいるのは?)

With no direction home
(帰る家もないってのは?)

Like a complete unknown
(誰にも見向きもされなくなったというのは?)

Like a rolling stone?
(まるで転がる石コロのようになったというのは?)

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Bob Dylan
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曲の感想とまとめ

Bob Dylan(ボブ・ディラン)

いかがでしたでしょうか?女性の人生の転落を表現しつつ60年代のアメリカの富裕層を批判している内容は、明るめの曲調とは逆に歌詞は少し重めです。とにかく音楽史に残る伝説級の一曲なので、この曲の解釈は多数あるようです。

このタイトルは、英語のことわざ「A rolling stone gathers no moss(転がる石には苔が生えぬ)」からきていると思われ、この言葉はアメリカとイギリスでは若干意味合いが違います。アメリカでは「石が転がる様子」から新たなものにチャレンジするというポジティブな捉え方で、アメリカが「転職して成り上がる社会」からも分かると思います。一方イギリスでは、「転々とする=信用できない」というネガティブな捉え方があり、辛抱強くない人を表すそうです。このように、この曲のその後をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは聞き手によるところがあると思います。

「Like a Rolling Stone」のモデルになった人物

イーディ・セジウィックとアンディ・ウォーホル

この曲にはモデルになった人物はいませんが、ファンの間で「あの人」なのではないかと言われている人がいます。それは、当時ボブ・ディランと付き合っていた米国の女優Edie Sedgwick(イーディ・セジウィック)です。イーディは、1960年代のポップカルチャーを代表するモデル・女優で1965年には「ガールズ・オブ・イヤー」にも選ばれました。残念ながらイーディはドラッグに溺れ、1971年28歳の生涯でこの世を去りました。

そして、「You used to ride on a chrome horse with your diplomat(君はよく口の上手い野郎とバイクに乗っていた)」の箇所の、「口の上手い野郎」とは米国のプロデューサーのAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)ではないかと言われています。それは、ボブとイーディが付き合う前に、イーディはアンディと深い関係にあったからです。

このように、三角関係にあったこと、それから人気女優の凋落の様子からファンの間ではイーディ・セジウィックではないかと言われています。この曲がリリースされた1965年はイーディは人気絶頂にあったので、少しつじつまが合わないので話半分で受けとってください。

最後に文法・歌詞の説明

それでは最後に文法、歌詞の部分で説明が必要かなと思う部分を少し追記して終わりたいと思います。

01. Threw the bums a dime in your prime, didn’t you?
「dime」は、「10セント硬貨」の意味、「in one’s prime」は「最盛期、絶頂期」という意味になります。ですので、「絶頂期には乞食に金を投げつけたりしてただろ?」という約になります。
※参考元:Cambridge Dictionary「in your/its prime」より

02. But ya’ know ya’ only used to get juiced in it
「get juiced」は、「酒に酔う」という意味。良い学校に行っていたけど、そこでは「酒に酔う=遊んでばかりだった」という意味合いかと思います。

03. You say you never compromise with the mystery tramp but now you realize
「the mystery tramp」とは、「悪魔」という意味です。「tramp」とは「浮浪者、物乞い」という意味で、「奇怪な浮浪者=悪魔」となるそうです。ですので、「悪魔と取引はしないと言っていたが、今は分かるはずさ」という訳になります。

04. You shouldn’t let other people get your kicks for you
「get your kicks」とは、「悪いようなことをする」という意味になります。ですので、「人の反感を買うようなことをするべきじゃなかったんだ」という意味になります。
※参考元:Macmillan Dictionary「get your kicks from something」より

05. You used to ride on a chrome horse with your diplomat
「chrome horse」は直訳すると「クロムめっきの馬」となりますが、「バイク」のことを指しているのではないかと思います。ですので、「君はよく口の上手い野郎とバイクに乗っていた」となります。

06. He really wasn’t where it’s at
「where it’s at」は、「とても良い、注目されている」という意味になります。ですので、「そいつは全然良い人ではなかった」という訳になります。
※参考元:Macmillan Dictionary「where it’s at」より

さて、今回は以上になります。
最後まで見て頂きましてありがとうございました。
それでは、良い一日を!

※何か間違っている箇所、不明な点があればコメント、またはお問い合わせください。
出来るだけ、正確に翻訳をしたいと思っております。

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