【Humble(ハンブル)】の和訳:Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)

今回は、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)「Humble(ハンブル)」の翻訳をしたいと思います。

「Humble」はカリフォルニア出身のラッパー、ケンドリック・ラマーの4thアルバム「Damn」に収録されている曲で、2017年3月にリードシングルとしてリリースされました。米国ビルボード100で1位、UKシングルスで6位など、2017年米国で最も盛り上がりを見せた一曲です。

ミュージックビデオがこれまたもの凄く意味深いものになっており、いろいろな憶測を呼んでいます。2017年MTVでは最優秀ミュージックビデオ賞を受賞し、2018年グラミー賞(第60回)でもベストミュージックビデオ賞を獲得しました。
※2018年グラミー賞では他2部門獲得(ベストラップパフォーマンス賞、ベストラップ賞)。

出来る限り解説はしていきますが、皆さんもミュージックビデオの意味を憶測してみてください。
ちなみに「Humble」とは「謙虚さ、つつましい、謙遜」という意味です。

Humble基本情報

曲名:Humble(ハンブル)
アーティスト名:Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)
発売日:2017年03月30日
収録アルバム:Damn

「Humble:Kendrick Lamar」の動画


youtubeより

ここから「Humble:Kendrick Lamar」の翻訳開始!

↓↓↓↓↓ ここから歌詞の翻訳です ↓↓↓↓↓

【PVバージョンの歌詞】
Wicked or weakness? You gotta see this, Waaaaay (yeah, yeah!)
(不道徳さとは、愚鈍とは何か?まずはこれでもこれでも見てくれよ)

【アルバムバージョンの歌詞】
Nobody pray for me, It’s been that day for me, Waaaaay (yeah, yeah!)
(誰も俺に祈らない、俺にとってはずっとそんな日々だった)

Ayy, I remember syrup sandwiches and crime allowances
(思い出す、シロップをはさんだだけのサンドイッチとヤバイ仕事の分け前)

Finesse a nigga with some counterfeits, but now I’m countin’ this
(人を使い偽札を扱ったこともあったが、今じゃ本物を数えてる)

Parmesan where my accountant lives, in fact I’m downin’ this ※01
(パルメザンには俺の会計士が住んでる、実際、俺も金に埋もれちまってる)

D’USSÉ with my boo bae tastes like Kool-Aid for the analysts ※02
(女と飲むD’USSÉ(コニャック)の味を例えるなら、批評家から見てのクールエイドさ)

Girl, I can buy yo’ ass the world with my paystub
(ガール、俺の給料がありゃ世界を買うことだってできるぜ)

Ooh, that pussy good, won’t you sit it on my taste bloods?
(おまえのアソコは最高さ、俺の舌の上に腰を下ろしてくれよ)

I get way too petty once you let me do the extras
(もっともっととねだられ、俺は夢中になる)

Pull up on your block, then break it down: we playin’ Tetris ※03
(君のブロックを引き寄せてはめ込む、まるでテトリスをプレイしているかのように)

A.M. to the P.M., P.M. to the A.M., funk
(朝から夜まで、夜から朝まで、ファンク)

Piss out your per diem, you just gotta hate ‘em, funk
(おまえの一日一日はクソみたいだな、ただ自分を憎んでな、ファンク)

If I quit your BM, I still ride Mercedes, funk ※04
(俺がおまえとの付き合いを止めたとしても、俺はまだメルセデスに乗れるぜ、ファンク)

If I quit this season, I still be the greatest, funk
(今シーズンで引退しても、俺がまだ偉大だってことに変わりない、ファンク)

My left stroke just went viral ※05
(俺の左の一撃で瞬く間に広がり)

Right stroke put lil’ baby in a spiral
(右の一撃でクソなラッパーを叩きのめす)

Soprano C, we like to keep it on a high note ※06
(ソプラノCのように、高みの気分でいこうぜ)

It’s levels to it, you and I know
(レベルってものがあるんだよ、おまえも俺も知ってのとおり)

Bitch, Be humble (hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(落ちつこうぜ、ビッチ))

Sit down (hol’ up, lil’, hol’ up, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、可愛いビッチちゃん))

Be humble (hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(落ちつこうぜ、ビッチ))

Sit down (hol’ up, sit down, lil’, sit down, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、座ろうぜ、落ち着け、可愛いビッチちゃん))

Be humble (hol’ up, hol’ up)
(謙虚にいこうぜ(落ちつけ、落ちつけ))

Bitch, sit down (hol’ up, hol’ up, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、可愛いビッチちゃん))

Be humble (lil’ bitch, hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(可愛いビッチ))

Sit down (hol’ up, hol’ up, hol’ up, hol’ up)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、まぁ落ちつけ)
【※繰り返し×2】

Who dat nigga thinkin’ that he frontin’ on Man-Man? (Man-Man) ※07
(誰の前にしゃしゃり出てると思ってるんだ、あのニガーは?)

Get the fuck off my stage, I’m the Sandman (Sandman) ※08
(俺のステージから失せろ、俺はサンドマンだぞ)

Get the fuck off my dick, that ain’t right
(俺のチンコに触れるな、まともじゃねーぜ)

I make a play fucking up your whole life
(おまえの人生を台無しにしてやろうか)

I’m so fuckin’ sick and tired of the Photoshop ※09
(マジでぶっ倒れそうだ、フォトショップにはもう飽き飽きだ)

Show me somethin’ natural like afro on Richard Pryor
(リチャード・プライヤーのアフロのような、自然なモノを見せてほしいし)

Show me somethin’ natural like ass with some stretch marks
(お尻にできただらしない線のような自然なものが見たいんだ)

Still will take you down right on your mama’s couch in Polo socks
(そして君のママのソファの上でラルフローレンのソックスを脱がすんだ)

Ayy, this shit way too crazy, ayy, you do not amaze me, ayy
(こいつはちとクレイジーすぎたか、驚くことはない)

I blew cool from AC, ayy, Obama just paged me, ayy ※10
(エアコンから冷たい風が吹きかける、俺はオバマからだってお呼びがかかる)

I don’t fabricate it, ayy, most of y’all be fakin’, ayy
(作り話なんかじゃない、おまえらフェイク野郎とは違う)

I stay modest ‘bout it, ayy, she elaborate it, ayy
(俺は謙虚であり続ける、あの女は入念に準備している)

This that Grey Poupon, that Evian, that TED Talk, ayy
(グレイ・ポップンのマスタード、エビアンの水、TEDのトークショーみたいな)

Watch my soul speak, you let the meds talk, ayy
(俺の魂の声を聞け、おまえらはただ薬にものいわせてしゃべってるだけだ)

If I kill a nigga, it won’t be the alcohol, ayy
(もし俺がニガーを殺すようなことがあったら、それは酒のせいじゃない)

I’m the realest nigga after all
(俺が唯一絶対の本物のニガーなんだ)

Bitch, Be humble (hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(落ちつこうぜ、ビッチ))

Sit down (hol’ up, lil’, hol’ up, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、可愛いビッチちゃん))

Be humble (hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(落ちつこうぜ、ビッチ))

Sit down (hol’ up, sit down, lil’, sit down, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、座ろうぜ、落ち着け、可愛いビッチちゃん))

Be humble (hol’ up, hol’ up)
(謙虚にいこうぜ(落ちつけ、落ちつけ))

Bitch, sit down (hol’ up, hol’ up, lil’ bitch)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、可愛いビッチちゃん))

Be humble (lil’ bitch, hol’ up, bitch)
(謙虚にいこうぜ(可愛いビッチ))

Sit down (hol’ up, hol’ up, hol’ up, hol’ up)
(まぁ、座ろうぜ(落ちつけ、落ちつけ、まぁ落ちつけ)
【※繰り返し×2】

曲の感想とまとめ

いかがでしたでしょうか?ビデオの中のケンドリック・ラマーが法衣に見を包みローマ法王のように振る舞っている姿はいかにも意味ありげです。さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の絵をパロって自身が真ん中に座り、パンとワインで祝福している。自分が一番と言いたいのか、神にでもなるつもりなのか。タイトルの「Humble(謙遜)」とはほど遠く、「I’m the realest nigga after all(俺が一番リアルなニガーだ)」というリリックが指し示している通りです。

また、気づいた方もいると思いますが、ケンドリック・ラマーはビデオの中で大勢の黒人に囲まれて「白い服」を着ている姿が多々あります。まるで「特別」とでも言いたいような感じがします。

Kendrick Lamar : Humble

PVを制作したディレクター「Dave Meyers(デイブ・マイヤーズ)」

今回「Humble」のミュージックビデオを制作したのは、Dave Meyers(デイブ・マイヤーズ)というディレクターで、2017年MTV、2018年グラミー賞でベストミュージックビデオ賞を受賞しています。彼の作品をみるとヒップホップ好きなら「あー」と思うはずです。それは、Missy Elliot(ミッシー・エリオット)の「Work It」を制作したのも彼だからです。ちょっと雰囲気がやっぱり似てますよね!

Missy Elliott – Work It

最後に文法・歌詞の説明

それでは最後に文法、歌詞の部分で説明が必要かなと思う部分を少し追記して終わりたいと思います。

01. Parmesan where my accountant lives, in fact I’m downin’ this
「Parmesan(パルメザン)」とは、チーズの「パルメザンチーズ」からきています。スラングでは「チーズ=金」という意味で使われるときがあります。ですので、「金の山(パルメザン)に俺の会計士は住んでる」と訳すことができます。また、「I am down」で「それに賛同する」という意味になります。ちなみに、チェダーも金という意味で使われる時があります。

02. D’USSÉ with my boo bae tastes like Kool-Aid for the analysts
「Kool-Aid(クールエイド)」とは、粉末のジュースのこと。この表現はヒップホップやR&Bではよくでてきますので、覚えておきましょう。意味は「むやみに信じるな」となります。僕はここの箇所は「女と飲むD’USSÉ(コニャック)の味を例えるなら、批評家から見てのクールエイドさ」と訳していますが、本来の意味は「女と酒を飲む姿を評論家どもは鵜呑みにしてる、本当はちゃんと違う意味があるんだよ」というニュアンスになると思います。
ツカウエイゴさんが「クールエイド」についてよくまとめています。

03. Pull up on your block, then break it down: we playin’ Tetris
「Tetris」とは、日本でも流行ったテトリスのことです。ブロックの隙間にブロックを入れることでブロックを消していくゲームです。ブロックの隙間にはめ込む様子は、夜の営みに酷似しています。「君のブロックを引き寄せ、打ち消す、まるでテトリスをプレイしているかのように」という訳になります。

04. If I quit your BM, I still ride Mercedes, funk
「BM」とは、「Bowel Movement(便通)」、「Baby Mother(面倒見のよい母親)」、「Black Man(黒人)」というような意味が推測でき、どれを入れたとしても「おまえとの付き合いを止めても」というような意味になります。もちろん、ここはドイツの車メーカー「BMW」とも掛けているので、「BMW乗らなくても、ベンツに乗れる(おまえとの付き合いを止めても、まだまだやっていけるんだぜ」という意味が込められています。

05. My left stroke just went viral
「viral」とは、ウイルスのように瞬く間に広がる様子から「流行」の意味として使われます。軽くディスればすぐに広まるという意味が込められています。

06. Soprano C, we like to keep it on a high note
「Soprano C(ソプラノC)」とは、もの凄く高い音域のことです。また、「C note」とは100ドル紙幣という意味もあり、「ソプラノ」、「C」、「high note」と3つの意味を掛け合わせています。訳は「ソプラノCのように、高みの気分でいこうぜ」となります。

07. Who dat nigga thinkin’ that he frontin’ on Man-Man?
「Man-Man」とは、ケンドリック・ラマーの幼少期の母親から呼ばれたニックネームです。「俺の前に立つニガーは誰だよ」という意味になります。

08. Get the fuck off my stage, I’m the Sandman
「Sandman」とは、アメリカのダンサーHoward Sims(ハワード・スミス)のことです。1950年代にアポロシアターでマネージャーとして雇われ、ステージ上のトラブルにいろいろな工夫をして対処していました。その事から「サンドマンのようにおまえをステージから引きずり下ろすぞ」という意味になります。

09. I’m so fuckin’ sick and tired of the Photoshop
このリリックから4行目にわたり、女性軽視のため物議をかもすことになりました。実際にケンドリック・ラマーが言いたかったことはフォトショップなど加工しまくったものよりも本物を見せてくれと言いたかったのですが、最後の4行目の「だらしない体でも抱けるんだぜ」というニュアンスが女性たちを怒らせてしまったようです。

10. I blew cool from AC, ayy, Obama just paged me, ayy
ケンドリック・ラマーはオバマ元大統領の公式のお気に入りアーティストの一人です。実際に2016年7月4日にホワイトハウスに呼ばれ対談をしています。「page」とは、「ページ」の他に「呼び出す」という意味もあります。また「AC」とは「エアコン」のことですが、「AC, ayy」と「ACA(医療保険制度改革)」もかけているように見えます。

ケンドリック・ラマーとオバマ

さて、今回は以上になります。
最後まで見て頂きましてありがとうございました。
それでは、良い一日を!

※何か間違っている箇所、不明な点があればコメント、またはお問い合わせください。
出来るだけ、正確に翻訳をしたいと思っております。

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