今回は、Paul McCartney(ポール・マッカートニー )の「I Don’t Know(アイ・ドント・ノウ)」の翻訳です。
「I Don’t Know」は、ポール・マッカートニーの18枚目のアルバム「Egypt Station」からリードシングルとして2018年6月にリリースされました。ダブルA面でリリースされた「Come On To Me」と遂になっている曲で、「Come On To Me」が「光や希望」だとすると、「I Don’t Know」は「苦悩や憂鬱」を表現した曲です。
それでは、お聞きください。
I Don’t Know 基本情報
曲名:I Don’t Know
アーティスト:Paul McCartney
出身:リヴァプール(英国)
ジャンル:ロック、バラード
チャート:39位(ビルボード・ホットロック)
発売日:2018年06月20日
収録アルバム:Egypt Station
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I Don’t Know Paul McCartney ![]() |
YouTube「I Don’t Know:Paul McCartney」より
「I Don’t Know:Paul McCartney」の翻訳
※グレイの箇所をクリックすると、解説を見ることができます。
I got crows at my window, dogs at my door *
(窓にはカラスが留まり、戸口には犬がいる)
I don’t think I can take any more
(これ以上我慢できそうにない)
What am I doing wrong? I don’t know
(何が間違っているのか、わからない)
My brother told me, “Life’s not a pain” *
(弟が言ってた、「人生は苦痛じゃない」って)
That was right when it started to rain
(それは正しかったと、雨が降り始めてから気づいた)
Where am I going wrong? I don’t know
(どこで間違いをしてるのか、わからない)
But it’s alright, sleep tight
(だけど大丈夫、ぐっすりと寝るんだ)
I will take the strain
(悩み事は僕が引き受ける)
You’re fine, love of mine
(大丈夫さ、僕の愛する人)
You will feel no pain
(嫌な思いはしなくていいんだ)
Well, I see trouble at every turn *
(いつものように問題に出くわす)
※Cambridge Dictionary「at every turn」より
I’ve got so many lessons to learn
(学ぶために多くの教訓を得てきた)
What am I doing wrong? I don’t know
(何が間違っているのか、わからないんだ)
Now what’s the matter with me?
(今、僕に何か問題があるっていうのだろうか)
Am I right? Am I wrong?
(僕は正しい?間違っているのか?)
Now I started to see
(ようやくわかり始めたんだ)
I must try to be strong
(僕は強くならないといけないと)
I try to love you best as I can
(精一杯君を愛したい)
But you know that I’m only a man
(だけど、僕はただの男なんだ)
Why am I going wrong? I don’t know
(なぜ間違いをしているのか、わからない)
But it’s alright, sleep tight
(だけど大丈夫、ぐっすりと寝なさい)
I will take the strain
(悩み事は僕が引き受ける)
You’re fine, love of mine
(大丈夫さ、僕の愛する人)
You will feel no pain
(嫌な思いはしなくていいんだ)
I got crows at my window, dogs at my door
(窓にはカラスが留まり、戸口には犬がいる)
I don’t think I can take any more
(これ以上我慢できそうにない)
What am I doing wrong? I don’t know
(何が間違っているのか、わからない)
Now what’s the matter with me? I don’t know, I don’t know
(僕に何か問題があるっていうのか、わからない、わからないんだ)
What’s the matter with me? I don’t know, I don’t know
(僕に何か問題があるっていうのか、わからない、わからないんだ)
What’s the matter with me? I don’t know, I don’t know
(僕に何か問題があるっていうのか、わからない、わからないんだ)
解説とまとめ
「Come On To Me」とダブルA面としてリリースされた「I Don’t Know」は、ポール・マッカートニーの「苦悩や憂鬱」を表現した曲になります。ポール公式YouTubeにて、ポール自身がこの曲に対して説明しているので、翻訳していきたいと思います。
“I Don’t Know, I wrote this after going through a difficult period. Like people have nothing sort of madly serious or anything, but just one of those days when it’s like, “Oh my god, am I doing wrong here”, you know. And sometimes that’s a good way to write a song, because you’re coming from your soul. And we often used to say that writing a song was like talking to a psychiatrist, a therapist or something. Because you’re saying it… You are saying it in a song rather than in a room to a specialist. Yeah, so it was me just thinking this problem out, and putting it into a song.”
参照元:Paul McCartney(ポール・マッカートニー )
訳:「I Don’t Know」は、僕が困難な時期を経て書いた曲なんだ。困難と言っても酷いモノではなく、なんとなく上手くいかない日に「神様、僕は何か悪い事しましたか」って聞く感じだ。たまに曲がスラスラ書ける時があって、自分の魂が呼応してる気がするんだ。それは精神科医やセラピストと話してるかのように、自分の思いを曲に書けるから。だって、個室で彼らと話すよりは、曲にぶつけた方がマシだろ。だから、僕自身で悩んだことを、曲に入れることにしたんだ。
ポールだからできることですが、こんなことをサラって言ってしまうのが、何ともカッコいいですよね。
最後に感想を
ポールのインタビューを聞いた後に「I Don’t Know」を聞き直すと、また少し違った感じで聞くことができます。何となくツイてない日、あるいは歯車がどこかで狂って、悪いことが続くと少し憂鬱というか悩みが増えますよね。自分とポールを比べるのはあまりにもおこがましいのですが、きっと人気アーティストには人気アーティストなりの悩みがあるのだと思います。
「Come On To Me」を聞いてない人は、ぜひ聞いてみてください。「I Don’t Know」とは、全然違った雰囲気できっとハッピーな気分にしてくれます。いつまでも元気でいてほしいポール・マッカートニー、2018年10月から11月にかけて来日コンサートがあるので時間がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
さて、今回は以上になります。
最後まで見て頂きましてありがとうございました。
それでは、良い一日を!
※何か間違っている箇所、不明な点があればコメント、またはお問い合わせください。
出来るだけ、正確に翻訳をしたいと思っております。
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I Don’t Know Paul McCartney ![]() |