今回は、Shawn Mendes(ショーン・メンデス)の「In My Blood(イン・マイ・ブラッド)」の翻訳です。
「In My Blood」は、ショーンの3rdアルバム「Shawn Mendes」に収録されており、2018年3月にリードシングルとしてリリースされました。不安障害を抱えるショーンの「不安や葛藤」が書かれたこの曲は、ビルボードで11位、UKチャートで10位を獲得しています。
それでは、お聞きください。
In My Blood 基本情報
曲名:In My Blood
アーティスト:Shawn Mendes
出身:トロント(カナダ)
ジャンル:ポップ、ポップロック
チャート:11位
発売日:2018年3月22日
収録アルバム:Shawn Mendes
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In My Blood Shawn Mendes ![]() |
YouTube「In My Blood:Shawn Mendes」より
「In My Blood:Shawn Mendes」の翻訳
※グレイの箇所をクリックすると、解説を見ることができます。
Help me, it’s like the walls are caving in
(助けてほしい、壁が崩れ落ちてくるようだ)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
But I just can’t
(でもどうしても出来ない)
It isn’t in my blood *
(僕はそんな人間じゃないんだ)
※Collins Dictionary「in one’s blood」より
Laying on the bathroom floor, feeling nothing
(バスルームの床に寝ころんで、何も感じられず)
I’m overwhelmed and insecure, give me something *
(押しつぶされそうで不安なんだよ、何かくれないか)
I could take to ease my mind slowly
(ゆっくりと気分が楽になれるものを)
Just have a drink and you’ll feel better
(酒でも飲めば楽になるさ)
Just take her home and you’ll feel better
(女の子でも連れ込めば楽になる)
Keep telling me that it gets better
(楽になるさと自分に言い続けてる)
Does it ever? *
(本当にそうなるのか?)
Help me, it’s like the walls are caving in
(助けてほしい、壁が崩れ落ちてくるようだ)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
No medicine is strong enough
(どんな薬も効かない)
Someone help me
(誰か助けて)
I’m crawling in my skin *
(どうにかなってしまいそう)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
But I just can’t
(でもどうしても出来ない)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃないんだ)
It isn’t in my blood
(そんな人間じゃない)
I’m looking through my phone again, feeling anxious
(また電話なんか見て、不安になってる)
Afraid to be alone again, I hate this
(また一人になるのを怖がるなんて、嫌だそんなの)
I’m trying to find a way to chill, can’t breathe, oh
(落ち着く方法を探しているけど、息ができない)
Is there somebody who could
(いないかな、どこかに…)
Help me, it’s like the walls are caving in
(…助けてくれる人は、壁が崩れ落ちてくるようだ)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
No medicine is strong enough
(どんな薬も効かない)
Someone help me
(誰か助けて)
I’m crawling in my skin
(どうにかなってしまいそう)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
But I just can’t
(でもどうしても出来ない)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃないんだ)
It isn’t in my blood
(そんな人間じゃない)
I need somebody now
(今すぐ、誰かが必要なんだ)
I need somebody now
(今すぐ、誰かに来てほしい)
Someone to help me out
(助けてくれる誰かが)
I need somebody now
(今すぐ必要なんだよ)
Help me, it’s like the walls are caving in
(助けてほしい、壁が崩れ落ちてくるようだ)
Sometimes I feel like giving up
(時々、諦めようかって気さえする)
But I just can’t
(でもどうしても出来ない)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃないんだ)
It isn’t in my blood
(そんな人間じゃない)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃないんだ)
I need somebody now
(今すぐ、誰かが必要なんだ)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃない)
I need somebody now
(今すぐ、誰かに来てほしい)
It isn’t in my blood
(僕はそんな人間じゃない)
解説とまとめ
「In My Blood」がリリースされる前、ショーン・メンデスはツイッターで「This song is the closest song to my heart that I’ve ever written(この曲は今まで書いた中で一番僕の心に近い)」とツイートしています。ショーンは不安障害であることをカミングアウトしており、「In My Blood」は、彼のそうした部分を赤裸々に書いた曲です。
では、とてもネガティブな曲なのかといえばそうとは限りません。最初はソフトなメロディーに絶望的な歌詞が続き、ショーンの不安感や孤独感がありありと伝わってきますが、サビに行くにしたがってビートは上がっていきます。最終的には「it’s not in my blood(僕はそんな人間じゃない)」とネガティブな自分を否定する形で締めているのです。
チャーリー・プースも「In My Blood」をカバー!
ショーン・メンデスの「In My Blood」は、とても人気で多くのYouTuberがカバーして動画をアップしています。ただ今回は、チャーリー・プースのカバーのバージョンを紹介します。2018年6月8日にBBC Radio 1の「Live Lounge」に出演した時の動画です。
最後に感想を
これまで恋愛模様を歌う曲が多かったショーンが、自分自身のことをこんなにも反映した曲を歌うのはめずらしく、とても新鮮な気がします。歌詞はネガティブな内容が多いのに、だんだんとビートが上がっていくこともあってか、不思議とそこまでネガティブな歌には聴こえないように思います。
ショーンが不安障害になったのは2017年くらいからだそうです。アップルのiTune Radioのインタビューで、「以前は不安障害に苦しむ人のことは理解できなかった。それで自分がそうなった時に、こんなことありえないって思ったんだ」と複雑な胸の内を明かしています。
「In My Blood」は、そういった葛藤が書かれている曲だと感じます。不安を感じ押しつぶされそうになる、誰かに側にいてほしい――けれど、僕はそんな人間じゃないんだ!という思いが込められいます。ショーンは「もっと正直でロック志向なものを意識して作った」とコメントしており、歌詞の中の「it’s not in my blood(僕はそんな人間じゃない)」という箇所が、彼が言うところの「ロック志向」な部分なのかなと思うのです。
さて、今回は以上になります。
最後まで見て頂きましてありがとうございました。
それでは、良い一日を!
※何か間違っている箇所、不明な点があればコメント、またはお問い合わせください。
出来るだけ、正確に翻訳をしたいと思っております。
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In My Blood Shawn Mendes ![]() |
和訳ありがとうございます。
所々わかるスレーズから、意味を私なりに理解して聴いていましたが、沢山ある隙間が埋まった感じで、なんだか嬉しいです。歌詞の心情、すごく伝わります。
プリントアウトして洋楽好きな娘(中高生)に持たせてます。
私も勉強になります。